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カーニバルの10ヶ月後、乱交による出産、そして育てられず、ストリートチルドレンに至る、最悪のサイクルを日本人は知りません。 「カーニバルは良い」と言い切れない、真面目なブラジル人は非常に多いです。 特にクリスチャンはそうです。 ストリートチルドレンは生きるために、泥棒、ドラッグ売買、を仕事とします。 必要とあらば、殺しもやります。 犯罪王国ブラジルの、不幸の源、ストリートチルドレン生産工場が、残念ながらカーニバルなのです。 リオだけでなく、小さな町でも至る所でカーニバルのパレードは行われます。 僕は当時フリーとして、誘われるプロジェクトに参加していました。 そこでカーニバルの週に、Resplendorに行くことになりました。 小さな町のメイン通りでパレードは行われます。 そこで妨害する訳ではありませんが、犯罪を減らすための、呼びかけライブをしました。 パレードが通る前、通った後、演奏しました。 中には嫌がる人もいました。 伝統のカーニバルの邪魔をするな、と。 しかし多くのクリスチャンが賛同し、歌い、祈りました。 僕にとっては初のカーニバルのパレード(小さいけれど)観れて良かったです。 とにかく重厚なパーカッション隊に度肝を抜かれました。 うねって、うねって、もの凄いサンバでした。 わずかなズレが沢山重なりあい、粘りのある1打に聴こえるのでしょう。 そして腹の底で残響しているのが分かります。 いろんな音が混ざり合い、ぐちゃぐちゃになっているようで、グルーヴは一致しています。 黒人ゴスペルやカーニバルは、みんながそれぞれ出して、それがたまたま一致している感じです。 同じ事をやっても、個人の尊重をそこに見る思いがします。 日本人はみんなで合わせる事にフォーカスし、個を犠牲にしても和を重んじる感じがします。 一糸乱れぬ見事なシンクロは日本人は得意です。
しかし、ラフでも躍動感、自由な感じの表現は、ブラジル人には叶わないと思いました。 ブラジルの凄さを堪能できて良かったです。
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4月 2023
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