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今ではちょっと信じられないかも知れませんが、僕の高校ではギター禁止でした。 入学してすぐ、自己紹介の時に 「ギターを弾きます」 といった直後に担任が 「なに?河合、お前はギターを弾くのか?ギターは不良のやる事だ、ギターは人生をダメにする。俺のところに持ってこい、俺が捨ててやる!」 と怒鳴られてしまいました。 それからしばらく毎朝 「河合、お前ギター捨てたか?」 などと色々みんなの前で責められ続けました。 新設校だったので、先生には良い成績を作らないといけないプレッシャーがあったのかも知れません。 ギターの事で殴られはしませんでしたが、赤点を取ると、男女構わず体罰がありましたから。 学校ではバンドは無し、僕の活動はもっぱら教会でした。 教会はとても恵まれた環境で、賛美歌の伴奏をバンドでやってました。 でも、3年生の文化祭の時期になって突然 「ライブやるからギター弾いてくれる?」 と誘われました、嬉しかったです。 他にもやりたがっていた生徒たちがいて、ルールを押し切って企画したみたいです。 よくやったと思います。 彼らは僕が洋楽しか聞かない事を気遣って、選曲も洋楽を盛り込んでくれました。 ナイトレンジャーのYou can still rock in America、Sister Christian、ヴァンヘイレンのJumpなどを演奏しました。 その他、邦楽ロックを数曲。ちょっと覚えてません。 それらの曲を教会で披露する機会はないのは知ってました。 でも大好きだったので、学校から帰宅したら、いつもいつもそれらを練習してました。 一度きりでしたが、ライブの機会が持てた事は嬉しかったです。 という事で、僕はよくある学生のバンド活動というのを知りません。
文化祭のリハも確か、2日くらい友達の家に集まっただけのような… 高校卒業後にはアメリカのカレッジに行きましたし。 ギターを弾いているからモテるとか、そういうのとは無縁でしたよ。 ちょっと残念。 88年度卒業なので、僕の高校はギター=不良、という偏見の最後の学校だったかも知れません。 90年にはバンドブームになり、もはやそんな事通じない世の中になったはずです。 若い人はそんな時代が本当にあったなんて、きっとびっくりするでしょうね。 コメントの受け付けは終了しました。
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4月 2023
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