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ギターをやっていて、「見た目より難しい」と感じる事はよくあります。 フィジカルに難しそうなテクニックは、見た目以上に難しく感じない事が多いです。 反対に、簡単だとバカにしているものが、意外に難しかったりします。 簡単な言葉を用いて、ゆっくり話し、誰もが納得する話し方をする人がいます。 また難解な専門用語を用いて、専門家しか分からない話し方をする人がいます。 一般的に人は前者を頭の良い人と捉え、後者をバカと捉えるそうです。 実はシンプルに聞こえる方が、難しかったりします。 言葉の選択を注意深く、言葉以上に、イントネーションやタイミングに気を配ります。 スペースも効果的に使います。 ギターで言うと、ジョー パスのソロギターもそれに似ていると思いました。 一聴すると音の洪水のようかも知れません。 しかしそれはそう感じさせる彼のマジックなのです。 ギター一本でやれる事は知れてます。 でもバンドと比べると音は少ないです。 彼の場合は見た目も難しいし、音が多く、速いと感じます。 やっている事をよく聴くと、基本的です。 「じゃあできるか?」と言えば、難しいです。 それは文脈だったり、雰囲気だったりが、簡単に真似できません。 簡単な言葉を用いて、自然な繋がりを即興で紡いでいく。 そこに並並ならぬジョー パスのこだわりを感じます。 「ギタリストやミュージシャンを圧倒させるためにやっている訳ではない」 僕はそんなメッセージを彼から受け取りました。
彼をコピーはしませんが、そのスピリットを継承したいと思いました。
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4月 2023
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