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ミニマリズムのきっかけは、2013年ごろです。 海外生活が長く、引っ越しが多かったため、そもそもミニマリスト的な生活をずっとして来ました。 しかし、帰国して7年もたつと荷物が増えます。 決定的な理由は娘が生まれた事です。
常に赤ちゃんグッズがそこら中に散らばっており、不快でした。 その上、自分のモノも増えて来たので、モノを見てはイラついたものです。 2013年に別のアパートに引っ越しをしました。 シドニーから日本に帰国する際に、段ボール箱に入れたものが外に出される事なく、そっくりそのまま、引っ越し業者によってまた運ばれました。 その時、馬鹿らしい事してるなと思いました。 実際は、シドニー時代のビジネスの書類など、10年キープしなければならないものもあったり、仕方のないモノもありました。 でも、それらも含め、過去のモノに対して、今の自分とは何の関係もないと気づいたのです。 というより、当時の吹っ切れない自分に対して、過去のモノが責め立ててくるように感じていました。 「昔はがんばってたな、今は何やってんだ?」 過去のモノが目に入る度に、そんな気持ちにさせられました。 うだるような、2014年の夏の午後、僕は部屋の目に入るモノ全てが嫌になりました。 キレてしまうくらい、苛立っている自分に腹が立ちました。 そしてこんな感じの事を言ったのを覚えてます。 「なんだ、こんなもん。全部いらん、捨ててやる」 そして衝動的に捨て始めました。 本や服、そして聴いていないCDも。 そして結構な量だったのを覚えてます。 すごくすっきり爽快な気持ちになりました。 その後、部屋にスペースが生まれました。 広く感じた事に非常な満足感を覚えました。 その後、図書館に行き、ドミニク ローホーさんという方の書いた、「シンプルを極める」という本を手に取り、読み始めました。 自分の今の心境を代弁してくれ、肯定してくれた気がしました。 それだけでなく、もっとシンプルにできると後押しされたようでした。 そんな感じで、少しずつ部屋を整理し、自分のモノに関する限りは、激減しました。 ミニマリストという感じではありませんが、自分とモノの関係は改善されました。 維持費を払うという感覚も、その本によって知りました。 ローホーさんの本はその後、何度も借りて読み直しました。 僕にとっての最大の学びは、シンプルさを追求するという事が、人生をデザインする事につながるという事です。 まず部屋をデザインする事から始めました。 その後、コトにも着手しました。 少しずつ人間関係も整理し始めました。 そうしてだんだん、自分が何に価値を感じているのかが見えてきました。 僕とミニマリズムとの関係はこんな風に始まりました。 ただ家族は僕の価値観に賛同してくれず、その後フラストレーションを抱えつつも、忍耐しながらミニマリズムの良さを、事あるごとに教えるという毎日を過ごしています。 そして5年が経ち、娘も中学生になり、さすがにおもちゃや服などを処分し始めるようになりました。 妻がメルカリで売るようになると、ミニマリズムへの理解をし始めてくれました。 「少しずつシンプルな部屋を目指すようにする」と言ってくれました。 今はこういった段階にいる所です。 僕も家族と共に、シンプルなライフスタイルをデザインするプロセスにあります。 他の人から学びながら、また自分自身と家族の価値観を確立させながら、やっていきます。 スローライフ、シンプルライフスタイルはノイジーな現代における知恵だと思います。
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4月 2023
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