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「(パンとコーヒーだけ…)」 いつも通りの朝食。感謝しなきゃと思った矢先、何か奥からやって来ました。 「ミナスはケージョ(チーズ)の産地で有名なのよ」 僕は皿に盛られた白っぽいチーズをつまんで、口に突っ込みました。 「スワーヴェ(マイルド)で美味しいね」 モッツァレラチーズだったのか?もっちり感と、スムースな味わいで、すぐに気に入りました。 ミナスジェライスでは本当にチーズを沢山頂きました。 でも、当時24歳だった僕はグルメではなかったので、それで終わりました。 全然気に留めませんでした。 色んなスイーツや果物、料理を頂いたにも関わらず、勿体無かったです。 今だったら情報があり、相応に楽しめたと思います。 SNSやブログにアップしたりして… 朝食はパンとコーヒー。 パンはトーストではなく、バゲットの丸っぽいもの。 でも中は少し柔らかいのです。 コーヒーは、エスプレッソサイズのカップで飲むのが主流です。 カフェジーニョといいます。 大抵の家では原始的なネルドリップでした。 朝一番に大量に淹れて魔法瓶に溜めておき、一日中ちょこちょこと飲むという方法です。 最初から砂糖が大量に投入されています。 ブラックで飲む選択肢はありません。 それにプレズント(ハム)が添えてあればマシでした。 ケージョ(チーズ)とプレズントをパォン(パン)に挟めば、結構贅沢な朝食です。 僕はやはりブラックコーヒーが飲みたかったので、置いてあったネスカフェを飲んだりもしました。 しかし、ブラジルのネッスルは超まずくて体に悪そうな味で、次第に砂糖コーヒーを飲むのが習慣となりました。 ミナスの黄色っぽいチーズの製法は、伝統のレシピだと知りました。 僕はよく分かりませんが、低温で作られるので殺菌加減が怪しい、というか難しいそうです。 それでブラジルでは伝統製法として、ミナスジェライス州だけに許されていると聞きました。 現在は色んな種類のチーズをミナス州の特産として、売り出しているそうです。 通訳仲間からその話を聞いて驚きました。
もし知っていたら、もっとありがたく頂いたであろうに… 僕の住んでいたミナスジェライス州はチーズのみならず、料理も有名だと色んな人から聞きます。 そういえば、みんな何かと食べる前に説明してくれてたよなぁ。 ああ勿体無かった、でも当時は本当に食に対して興味がなかったんです。 コメントの受け付けは終了しました。
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4月 2023
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