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誰かの相談に乗る時は、共感できればベストだと思います。 意見を求めているようで、結局は自分の意思でしか動きません。 親身になって色々アドバイスしても、無駄に終わる事がほとんどです。 期待してはいけないと思うようになりました。 それは自分が誰かに相談しても同じだと気づいたからです。 僕も欲しいのは共感してくれる人なんです。 そういう人と話して分かりました。 自分もそのスキルが欲しかったのですが、共感力は才能だと知り、絶望しました。 だから僕にとってのベストは、傾聴し、良い質問をする事、としました。 人は自分の聞きたい答えしか聞かない… よほど尊敬する人なら、アドバイスを行動に移すこともあるかも知れませんが。 それも稀でしょう。 本当は相談する前から答えを知っているんです。 同じ答えを期待してるだけ。 情報の消費のスタイルもそんな感じかなぁと。 検索し続けるのも、自分の欲しい答えを見つけたいから。 もしかしたら「自分の問い」そのものが間違っている場合もあるかも知れません。 でも、それは気付きにくい。 昔なら、情報量が少なくて、本を買うか、知人に相談するかでした。 だからどんなアイデアがあるか、そもそもオープンな状態だったのかも知れません。 なるべく多くの情報を集めたい、という時代だったと思います。 今は逆で情報がありすぎて、混乱するから、正しい答えを見つける事に苦労します。 常に、正しいものは何か、答えだけが欲しい、という姿勢になっているのかなあと。 反対に、受け身で消費する情報も垂れ流し的に楽しんでます。 おかげで色んな知識を蓄えられます。 でも、それらにどれだけ価値を置くでしょうか? SNSで流れて来た情報に一瞬感動しても、どれほど覚えているでしょうか? 自分の行動を変えるに至るでしょうか? 沢山情報が蓄積されても、真剣に自分のフィルターを通す事は無ければ、脳はゴミ部屋のように散らかってしまいます。 だから混乱して、正解が欲しい、検索する、というパターンになって行くのでしょう。 僕も相手も頭の中がそんな風なら、お互い何話しても期待薄じゃないかなと。 どんないい言葉も、その時だけの盛り上がりなら虚しいです。 ノイズをカット、処分する事、そして自分の真意を深く探る事を習慣づける必要があると思います。 そうでないと、脳が常にゴミだめ状態になってしまいます。 つまりバカになるという事です。 だからある人たちは、SNSをやめるべきと指摘します。 訊いてもらえる人間になりたければ、専門家レベルにならないとダメかなぁと。 それ以外の事での助言は、あまり期待はしない方が身の為だと。 相手の事をよく理解する事だけにフォーカスした方がいいと。 時間がかかりましたが、やっとそんな風に考えるようになりました。 理解してから理解される、は「7つの習慣 - スティーヴン コヴィ」で知ってました。 それ以来、共感が大切だとずっと意識してました。 最近になって、それが特別な才能だと知って諦めました。 持ってないものを極めようとしても、無駄だと思います。 共感力とは、相手が感じているように感じていると思われる才能です。
相手が、自分が見ている同じ景色を見てくれている、と思ってくれる。 そんなの無理です、僕には出来ません。 それが出来る人はごく稀で、その才能に恵まれた人だけです。 だからせめて、傾聴を心がけています。 そして、よい質問ができるようになりたいです。 相手が自分の答えに辿り着ければ、それが僕のできるベストです。 コメントの受け付けは終了しました。
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4月 2023
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