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マルチタスクを徹底的に排除しています。 その結果、シンプルな物事を楽しめるようになりました。 散歩、自転車通勤、家事などです。 そして新たに取り組み始めたのは、コーヒーです。
せっかく豆を挽いて、美味しく淹れたのに、それを適当に飲んでしまうのは、良くないんじゃないかと思いました。 コーヒーを楽しむ、それだけに徹する事にしました。 小6の頃から、ネスカフェゴールドブレンドを飲み始めました。 ちょっと大人な気分になれました。 10代はコーヒーだけで楽しめたのです。 その後、アメリカに留学し、ユーバンのコーヒーの粉が異常に安いと知り、ショックを受けました。 アメリカではコーヒーを、お茶のように大量消費するので、僕もそうなりました。 もはやありがたくも何ともなくなりました。 そしてブラジルでは、全く別のコーヒーを知りました。 濃くて、甘いやつを、ちびちびと一日中飲むのです。 でも、明らかに豆は粗悪だと分かりました。 極上の豆は、残念ながら、日本や欧米に輸出するからです。 だからブラジルではブラックを飲むには相応しくありません。 砂糖やミルクでごまかした方がいいです。 シドニーでは、毎日、イタリア人バリスタがラテを淹れてくれたのを飲んでいました。 最高に恵まれた環境でした。 旨いコーヒーは至る所で飲めました。 だから日本に帰国した時は愕然としました。 スタバに行ってもマズ過ぎるので、悲しくなりました。 でも今は随分良くなったと思います。 長くなりましたが、こんな感じで、そこそこ色んなコーヒーを楽しんできました。 だからコーヒーを飲むのは、当たり前過ぎる行為なのですが、それをちょっと改めてみようと思った次第です。 せっかく毎日淹れて飲むのだから、その体験をちゃんと楽しもうと思います。 惰性じゃなくて、味わっていただこうと。 そうしたら、毎朝が特別になるんじゃないかと思います。 今朝は、コーヒーを飲みながら、小6の頃を思い出しました。 「あの頃はインスタントコーヒーを飲むだけでも、悦に入ってたな…」 鈍り切った自分の感性を、もう一度研ぎ澄ませるためにも、マルチタスクをやめています。
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4月 2023
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