|
シドニーで日本食のテイクアウトのお店を10年やってました。 1996年、巻き寿司ブームの始めの追い風に乗ってスタートしました。 しかし、3年目になるとコピーとも呼べない店が乱立し始めました。 それは韓国人経営の店でした。(特別韓国人を差別するつもりで書いていません。よろしくお願いします。コピーする人全てです) 目の前に同じタイプの店をオープンするのです。 20mくらいしか離れてない所です。 もう一軒、またもう一軒と韓国系寿司屋がオープンしました。 センターキッチンから配送される、粗悪なものです。 どうせオージーには質は分からないし、どうでもいいのでしょう。 彼らは値段を安く設定し、前日の売れ残りを翌朝販売してました。 テイクアウトは客が購入した後、どんな行動をとるか分からないので、可能な限り新鮮でなければ危険です。 前日の売れ残りを売っていたなどという事は知りませんでした。 うちは朝は7時すぎから少しずつ求める客にだけ販売していました。 「これって今日のやつ?」 いきなり変な事を訊かれて戸惑いました。 「当たり前ですよ、なぜそんな事を訊くのですか?」 「あそこの店では残り物を売ってたから…」 僕は腹が立ちました。 「想像すらできませんよ、そんな事をしているのですか?信じられない」 オーストラリアの法律は厳しく、商品を陳列するのに、5度以下で冷蔵しなければいけません。 当然シャリは硬くなります。 だから質を保つためには売れ行きを見ながら、かんばん方式で作るしかありません。 しかし韓国系の店は朝10時ごろに、夜中から作った商品をセンターキッチンから配送された商品を陳列しておしまいです。 10年目には店の周りに韓国系のお店が、半径100m圏内に、8軒あったと覚えてます。 嫌な思い出はそれだけではありません。 うちはあるカフェと提携していた時期が何年かありました。 カフェの一角に、巻き寿司スタンドを作って、スタッフを送って販売してました。 それが軌道に乗った頃、またもや韓国人が店の目の前に同様の店を作りました。 「どうせオージーは味は分からんし、粗悪でも安けりゃ買うでしょ」 それが唯一の戦略です。 「自分の国のもので勝負しろよ、せめて少し離れたところでやれよ」 と思いました。 みんながやっている事を、より目立つようにすれば売れるのは分かっています。 または売れている人が、売れてないけれど良いものを出している人から盗んで、自分のものであるかのように振舞います。 コピーだろうが何だろうが、仁義なき戦いです。 そういうマーケットです。 でも、ニッチに絞れば、誰も構いません。 卑しい、不毛な戦いなど避けて、自分の信じる事を貫けます。
そういう価値観、生き方の方が幸せに思います。
0 コメント
返信を残す |
アーカイブ
4月 2023
|